中国語を勉強してみようかな?
そんなことを思った方であれば、必ず通る道がありますよね。
それは。
- どんな教室でレッスンを受ければ上達するんだろう?
- 良い教室の見分け方とは?
- 先生はどんな人がいいんだろう?
こういった疑問です。
もちろん僕もかなり悩みました。
悩んで悩んで「よし!ここにしよう!」と1年前に中国語教室の門を叩きました。
なぜ、その教室にしたか?
講師が「良い講師を選ぶ基準」を明確に示していてくれたからです。
そして、教室選びの失敗をすると間違った中国語をずっと覚えてしまうことも指摘されています。
じゃぁどうやって中国語を教えてくれる良い講師を見分けるの?
結論を言うと。
- 講師の学歴をチェック!
- 語学教育に従事している期間はどれくらいか?
- オリジナルテキストを持っているか?
この3点に注意することが、とても重要です。
今日はせっかく中国語を勉強したいと思っている方が、間違った選び方をしないための記事を書いてみたいと思います。
1.講師の学歴を調べる理由
超単純にいうと「大は小を兼ねる」ということになります。
学歴が高ければよい!
そんなことを言うつもりもありません。
学歴高くても、コミュニケーションスキル乏しかったら大変ですし。
ですが、ある程度高学歴でないと得ていないもがあります。
「知識や教養、語録の量」
こういった面は、やはりずば抜けていますね。
全世界共通だと思っていいです。
教室にお金を払って通う側は、講師を選ぶ側です。
よい人を選びたいのは、とても当たり前ですよ。
学歴を調べる理由は「知識や教養、語録の量」を得ている。
この確証を得るためですね。
ネイティブ講師に任せておけば、きちんと話せるようになる!は間違い!?
良くネイティブ講師だから、上達間違いなし!
と謳い文句がある中国語教室があります。
これ、講師から見ると「講師自身が母国語を正しく理解できているか?」
その観点がないようです。
僕が習っている先生も言っていますが
中国語を教えるには「一定以上」の母国語レベルが必要。
母国語を正しく教えるスキルを習得しているか?
講師を選ぶ側は、この点について厳しくチェックする必要がある。
とのことです。
講師の学歴の基準
どの大学が良いとか悪いとかではありません。
一定レベルの言語学を習得した実績があるか?
これが重要です。
先に母国語のレベルについて書きました。
日本語だって中学生レベルと大学レベルでは学ぶことが違いすぎますよね。
中学生が悪いということではなく、大学生レベルの知識を持っている人から教わった方が、上達しやすいというだけ。
最初に講師の情報で以下3点をざっとみましょう。
番号 | 項目 | 理由 |
---|---|---|
1 | 中国の出身地 (北京が首都) |
北京もかなり訛りは強い 南へ行くほど訛りが増える ハルピンは発音が一番美しいと言われている |
2 | 中国大学での学歴 | 母国語習得レベルを確認 |
3 | 中国大学での専攻 | 言語習得レベルを確認 |
とても重要な点ですが、日本の大学で習った中国語では本質はとらえられませんよ?
間違いも多いし、ニュアンスがかなり違いますからね。
中国の大学で中国語の文脈や言語について学習するから意味があるのです。
中国人に「わび、さび」を中国の大学で習っても納得できにくいのと一緒ですね。
そして、中国の国立大学(言語専攻が望ましい)以上を卒業し、教育レベルを満足しているなら?
それはかなりの確率で、母国語については問題ないと言えます。
発音についてもベストケースはなるべく訛りが少ない地方出身は助かりますね。
日本でも訛りが強いと誤解して覚えることもありえますから。
ちなみに戦時中の中国のラジオアナウンサーは7,8割がハルピン出身だったのだと。
こういう豆知識も知っておくと便利ですね。
将来習う講師陣が、企業研修を受けただけのアルバイトだと確実に不安です。
ここがまず選ぶスタートラインですねー。
2.講師のキャリアを確認する
大学を卒業している確認ができたら次はキャリアを見ましょう。
一番頼もしいのは「卒業~現在も本業で語学教育」に従事していることですが、なかなかそうはいきません。
せめて、5年程度は「語学教育」での実戦が欲しいところ。
今回は通常の会話レベルの話。
これがビジネスレベルまで上がると、一気に難易度があがります。
専門用語も出てきちゃいますからね。
ビジネス中国語を教える場合は、対中ビジネスの経験も必須。
また「通訳・翻訳」などの専門スキルとその実績もチェックポイントになります。
ビジネス上においては、お互いの認知のズレから大損害が起きたりするので、特に注意が必要ですから、より慎重に!
講師がころころ変わる学校は、不安でいっぱい
20年以上ビジネス中国語や語学教育と翻訳に携わっている僕の先生でも、先にあげた「わび・さび」については完全にはしっくりこないと言っています。
僕は日本人なので「風情がある」とかいうとぼわっとイメージが沸きます。
でも中国人は違うのでしょう。
ですが、長期間従事している人は、それなりに理解できています。
20年でこの感じですから、例えば中国語教室で1年に何回も講師がころころ変わる。
そんな学校だったらどうでしょう?
とても不安になります。
講師陣の切り替えサイクルが早い中国語教室は、なるべく避けたい。
これが人情でしょうね。
言葉を教える専門スキルを持った人が良いという実例
中国語を習いたいと思うくらいの人なら、日本語での日常会話レベルは余裕でしょう。
でも、日本語の会話の中で出てきた疑問を、相手にうまく説明できるか?
そういわれると、考えますよね。
以前会社で中国人の同僚が、テレビの天気予報で分からないことがある。
と言ってきました。
アナウンサー「明日は雨が降りそうです」
と言っているが、「雨は降るそう」じゃないのか?
その中国人が持った疑問は
「雨が降りそうです」と「雨が降るそうです」
このニュアンスの違いが良くわからない!
教えてくれ!
でした。
「雨が降りそう」→予想
「雨が降るそう」→見聞き
と答えましたが、僕は言語学を学んでいませんので、正確なところはわかりません。
ですが、これを有料講師として職にした場合はどうでしょうか?
しっかり勉強して学んでないと、嘘教えることになりかねませんよね?
つまり、教える側のスキルによって間違った覚え方をして上達速度が下がるのは、良くある話なのですねー。
だから、言語学、母国語に精通した人を探すわけです。
ネイティブだったら、良い授業をしてくれるに違いない!
そんな思い込みをする可能性が、落とし穴です。
3.オリジナルテキストを使って授業をしている
オリジナルテキストだから大丈夫!
そんな訳はありません。
ただ熱意は感じますよ。
自分達できちんと教材を準備し、企画を練って、生徒に分かりやすいように加筆したり修正したり。
なんだかんだ言っても人間と人間のつながりなのですから、適当に量産化されたマニュアルで授業されても続きませんよね。
もっと言えば、中国人が「こんな中国語使わないよ(笑」っていうのも教科書に載せているところはいっぱいあります。
そんな中国語を覚えたいですか?
っていう話です。
自分達でテキストを作っていたら、普段使わない中国語を教材にしたりしませんからねー。
当たり前すぎることですが、意外と出来ていないところも多いと先生は言っていました。
注意点3つのまとめ
本日の注意点をもう一度おさらいしてみます。
- 講師の学歴をチェック!
- 語学教育に従事している期間はどれくらいか?
- オリジナルテキストを持っているか?
この3点ですが、特に2番の「語学教育への従事期間」は、とてもとても大事。
学歴は基礎体力、実践は応用力の育成。
ですから人に教えたことがない人は、教え方のコツが良くわからないのです。
相手が分からなさそうにしていたら、繰り返し納得がいくまで掘り下げてあげる。
苦手な部分を早期にチェックし修正してあげる。
いずれも、実践でしか身につかないことばかり。
こうやってよい講師を見つけ、楽しい中国語ライフを送りましょうねー。